聞くよりも、やる、自分でやる。

グループ名 インタビューのテーマ インタビュイー
$ rm -rf /* 「リムーブ」 「音楽と思い出」 曽根純 先生

目次

  1. テーマへのアプローチ
  2. プロジェクトの実施
    • 準備期間
    • インタビュー実施
      • Part 1
      • Part 2
      • Part 3
    • 導き出した結論
  3. メンバーたちの感想
  4. etc.

テーマへのアプローチ

 今回のテーマは「音楽と思い出」という大きいテーマですが、インタビューイーはいきなりこのような質問をされても、何から話せばいいかわからないのが普通です。つまり、インタビューの実施側は具体的にどの角度からこのテーマをアプローチするか、あらかじめ考えておく必要があります。
 我々のグループは最初「インタビューイーの好きな音楽からはじめ、この音楽が流行っていた当時の人々の考えや時代精神を覗く」という角度からアプローチを試みましたが、実際にインタビューする際はあるきっかけで話をそらしました。にもかかわらず、対談の内容は想定以上に意義を感じられるものになっています。

プロジェクトの実施

準備期間

 インタビュー前では、グループで上述のアプローチ角度や、取材の対象、質問などを事前に決めました。

 まずは、インタビュー対象の選定です。私たちは曾根先生にインタビューするのを決めました。初めて日本に来た私たちは、知り合いが少ないです。先生はすごく優しい人で、私たちをいっぱい世話してくれました。何より、曽根先生は大学時代に音楽関連のサークルに所属しているとお聞き、また対話するチャンスを作れることはうれしく感じられるからです。

 しかし、重要な問題点として、曾根先生は昭和時代に生まれた日本人で、私たちの生活環境と大きく違っています。予備調査が必要です。例えば、日本の古い音楽の代表としての演歌や、ジャズやロックなどについて調べなければならない可能性があります。

 そこで、先生と予約を取り、11月9日の午後5時に、WLSビル2階の教室でインタビューを実施しました。

企画書
質問1
質問2

インタビュー実施

 インタビューは3つのパートを分けられています。

Part 1

 パート1では先生の生涯経歴について尋ねました。
 
 先生は名古屋出身ですが、15歳に東京に引っ越ししてからずっと東京に住んでいます。大学は東京外国語大学でロシア語を学んでいました。その時にオーケストラに入って、コントラバスを弾いていて、よく大会に出ていました。また、日本語教師になる前に、自動車営業の仕事で、海外に出張することも日常茶飯事でした。

 パート1とパート2の間に、先生は大学時代のある出来事をシェアしていただきました。

Part 2

 パート2では先生の好みのジャンルや音楽を聴く時の習慣について話しました。

 どのようなジャンルが好みなのかと聞かれるとき、先生は

楽はなんでも聞きますね。私はクラシックも好きだけど、ポップスとかね、ジャズとかね、いろんなジャンルの音楽が好きです。中華ポップスも好きです。とても素晴らしいだと思うのはチョウジェロンですね。皆さんは多分好きだろうと思うね。なんでチョウジェロンが素晴らしいかというと、やっぱりいろんなジャンルの音楽をやってるからです


とおっしゃっていました。

 今まで一番印象深い曲について、先生は

今聞いてもらったブルックナーの曲です。……元々聖職者でオルガンを弾く人だったのが、作曲家になって、さっきのような壮大な曲を作っているわけね。……管楽器だけでも八人ぐらいと並んでね、あんな大きいオーケストラがなかなか作れないです。それが結構出すのが有名でしたから、あれに出れて私はもう、本望ですということですね、とてもいい体験をしました。


と答えました。

Part 3

 パート3ではまず先生に自分の生涯を段階を分けていただき、それぞれの段階でどのような音楽を聴くかという、音楽が先生の生涯とどのように結びづけるかについて聞きました。

私は段階的に言うとですね、そういう会社に入ってからもいいですね。最初の10年間はアメリカ、……40から50は中国、50から60はロシア。……60代から日本人の先生になった。こういうふうですね。段階的に分けています。

アメリカにいた時は、カントリーミュージックが好きで、……中国にいた時はいろいろ勉強しましたね。いろんな歌手とか、いろんな歌を聞いたりとか、テレビで見ればね、必ずやっていますよね。中国の番組で、音楽の番組はね、あるでしょ?それを見て。あれは必ず字幕が出てきますね。だから、わかりやすいですね。あれでよく勉強しましたね。「あ、この歌、いいな」とか、「自分で歌いたいな」と思って、カラオケによく行きましたね。後は、ロシアはね、……チャイコフスキーとかは、聞いていましたけど。演奏会となんかに行って、オーケストラの演奏会だとか、室内楽とか。

 インタビューの最後、先生に音楽がもたらした啓発について尋ねました。

私にとっては、音楽というのは、とても良い友達みたいなことですね。だから、いつでもそばにいる。いつでもそばにいて、いつでも一緒に楽しむことができる。それも、やっぱり聞くだけじゃなくて、何か楽器をやること、これは、とても楽しいし、とても有意義に時間を過ごせる方法だなと思いますね。だから、皆さん、機会があったら、ぜひ、何でもいいので、楽器をやって、他の人と一緒にやるとね、すごくいいですよ。自分でやっぱり主動的に動いてやる趣味、これがやっぱりいいですね。音楽を聞くというよりも、音楽をやる、自分でやる、これはお勧めしたいです。これは私のおすすめです(笑)。

導き出した結論

先生の音楽に関する経歴はとても豊富です。諸国に出張する時ローカルのミュージックを聞いたことがあり、大学時代に管弦楽団の一員として大舞台で演奏したこともあります。世界各地の音楽を聞いて、ネイティブの思いを深く理解できますし、管弦楽団での演奏は、みんなの音を合わせるような協力的な能力を得られ、音楽の素養も向上できます。

 そこで私たちは、重要なのは音楽への情熱だと思います。音楽に対する情熱がないと、とても楽器の演奏もできないし、少しでもうまく音を出せるように、何度も同じ楽譜を練習し、演奏するのができないと思います。それも音楽に限らず、情熱があったからこそ、立ちはだかる壁を乗り越えられ、ことをうまく運べられるではないでしょうか。

メンバーたちの感想

曽根先生がおっしゃったとおり、音楽というものはやはり単に聞くのではなく、自分も何か楽器をやってみたらもっと楽しく感じます。たぶん他の趣味も同じく、プロの人がやっているのを見て、「すごいな」「羨ましいな」とか思うより、自分でもチャレンジしてやってみると新しい楽しみが味わえるのではないでしょうか。  –張鈺

「自分でやる」という言葉に本当に共感できます。もちろん音楽もそうですが、音楽に限らず、あらゆるコンテンツも、人から授けたものを享受するだけでなく、自分から能動的な実践や創造を体験する方が充実さを感じられます。さらに、コンテンツの受容者が創造を行うということは、そのコンテンツ文化の原動力にもなります。これこそがLudensなのです!  –羅駿浩

私の感想は、若い私より先生は経歴がとても豊富です。中国では進学に特化してサークルなどに入たことは少ない。先生みたいにたくさんの国に行ったこともありません。しかし、今の私は、インターネットによる外国の音楽を聞けます。そして、人生は自分のもの。時間が経つにつれて自分だけの音楽の記憶を作ります。  –斉原

今度のインタビューを通して、曽根先生のことをもっと詳しく知りました。そして曽根先生の自分の経験からの日本人の友達を作るとか、音楽を聴いてだけではなく、何かの楽器を他の人と一緒にやって楽しんでいてとかいろいろなアドバイスもいただいて、とても勉強になりました。  –肖晗

(受験で色々忙しいらしいです)  –容梓皓

etc.

曽根先生が演奏した『ブルックナー